SELF-LINER NOTES
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01. OVERLAP
この曲の最初のアイデアは、サウンドデザインとベースで一緒に制作させてもらっている
高橋佳輝さんの「寂」という曲にビートを乗せたいなっていうのとオープニングトラックなので
なんかこう寝る前のうわーーみたいな考え事からしてジュばーーって夢の中に入る感じを
再現したくて、作りました。結局そのビートはアウトロになったのですが最初のピアノの音から
そのアウトロに繋がるまで上手く夢に入る様子を表現できたなって思います。
にしてもサックスをようやく生で取れて嬉しかったです。。。!
以前のインタビューでサックスを必殺技として使いたくないという話をしたことがあるのですが
今回は魔貫光殺砲みたいなサックスが随所に出てきます。 -
02. WATERWALTS
ここから5曲目の中盤まで明確なビートとベースが入っていないです。
(それに代わるようにノイズや空気の音とかで頑張ってます)
夢の中ってうまく走れないけど思い切り地面を蹴るとめっちゃ高く飛びませんか?
あの感じをビートレスで地に足がつかない感じをやりたかったです。
リファレンスで言えば、50〜60年代のアメリカの甘美なポップミュージックをやりたいなと思って作りました。
あまり自分の中でジャンルとして聴いてなかったのですが、サンプリングとしてその年代をdigってるうちに僕好みの音楽すぎて
めっちゃ聴き始めて、その美しい感じもうまく出せている感じはあるかな〜??って思います。 -
03. HORIZON
この曲は自分の声のピッチをあげてフックにしたいなーって思って声を出して宅録したOKテイクが"アイラ"って声に聞こえてきて、、
僕の人生ソングの一つにn-bunaさん(ヨルシカ)の「アイラ」って曲があったのと、<I love>って言い切れない感じが自分にも誰かにも好きって言い切れないメタファーの言葉のように
聞こえてきて、すごく自分の中で腑に落ちて気づいたら出来てました。
この曲はサックスが一番必殺技の曲ですね。小金丸さんのトレモロギターも最高です。
RADIOHEADっぽいし、フランク・オーシャンっぽいし、シューゲっぽいし
若干レイドバックしてるリズムが心地いいです。 -
04. OVER
僕が一番好きな曲です。
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』のラストシーンを想像しながら作りました。
この曲は本当に榎本さんのピアノが素晴らしいです。
榎本さんのことは普通に全部好きなんですが、この曲のピアノのコミット具合はとくに好きです。
実際にサビの録音レベルも20dbくらい下げて録音して、めちゃめちゃ強く弾いてもらいました。
血も出てました。
ストリングスもいいですよね。素材で録らせてもらったちょっと不思議な音を
アウトロに入れた音が好みです。 -
05. HICCUP
フィールドレコーディングからの西武新宿線からのノイズで歌に行くって感じの構成で
最初の歌部分は泣いてしゃっくりをしながら喋る感じを再現したくて
声にたまにリバースかけてます。
そして、後半からビートが入ってきます。
色々ダンスビートとかArcaみたいな感じとか色々やろうと思ったんですが、
シンプルなビートが一番良かったです。
やっぱりスタンダードなビートってめっちゃかっこいいなって思いました。
ブラッド・オレンジの新譜の1曲目の最初のキックと展開が大きくなってくところ
のキックのリバーブ感が違うのがすごくかっこよくてそれを参考にしました。 -
06. STRESS
かっこいいですよね。すごく好きです。
ドラムを窪田さんに叩いてもらうときに、
何も聞かずにいきなり速くしたり遅くしたりして8ビートを叩いてって言いました。
だからイントロは曲に合うかどうかは、録音ブースにいる人しかわからない状態で叩いてもらいました。
そしたら1発目でいきなりミラクルが起きてめっちゃかっこよくなりました。びっくりです。
それに対してベースもメロディックなフレーズを一瞬だけ弾いてくださいってオーダーして
それをチョップして貼り付けたらすごくいい感じのイントロになりました。 -
07. TO THE YOU (ME) I MET BEFORE
これは去年の夏前ぐらいに作った曲です。
今の自分の作りたい曲のフィーリングを最も体現している曲かもしれません。
とにかく幻想的で走り出したくなって、夏や春先の暖かさに包まれながら
そのまま夏休みが始まる前日みたいな幸せがいっぱいいっぱいになる感じです。
高木正勝みたいな何かが始まる感覚を僕なりに作れて幸せです。
ちなみに高橋佳輝さんとはこの曲で初めてご一緒させていただきました。
1番のベースとかどういうこっちゃって感じですよね、感動したのが
サビのベース感のイメージがカニエ・ウェストのアルバム『Ye』の「No Mistakes」とかあの辺りの曲だったのですが、
エレベで弾いてもらってるのにあの絶妙な歪んだシンベ感になるんですよね。。。
ちょっと家でエディットしてる時にびっくりして感動しちゃいましたね。 -
08. LOVE
この曲は高2の時に最初の原案があって
高3の時にサビのメロディーと歌詞を思いつきました。
メロディが浮かんだ瞬間は覚えていますし、
このメロディーがあるから大丈夫だと思って、それから先のことあるごとに
録音されたボイスメモとデモをマジで1万回聴きました。
その上でこれは宅録で出しちゃダメだ!って思って何か大切な時に出そうと思いました。
そしてこのアルバムを考えているときに、撃ち落とされた飛行船がどこまでも卑屈な自分自身で
それをアルバムの最後に生まれ変わりの象徴として登場させて、孤独な無意識下の感情を
自覚するというコンセプトを思いついてこの曲をラストにしようと思ってアルバムを作りました。 -
09. YOU
この曲も「LOVE」も、1曲目同様「寂」をサンプリングしています。
途中から入るビームみたいな音もよしきさんの撮り溜めていたベースの音源からサンプリングしました。
それにピアノと逆再生のフレーズを入れてオーディオにして一曲丸々をピッチシフトさせて
掴めない感じを作りました、、、なんとなく頭の芯が夢の中にまだいる感じ、
眠りが浅い時に起きたからまだ夢の中との境界線が曖昧な感覚とか、そういう感じでできました。 -
10. MERMAID
ラストにこの曲が入ると、現実に生きられていることの素晴らしさというか。
概念的なことやスピリチュアル的なことじゃなくて
ノエル・ギャラガー(オアシス)が「Live Forever」を作っている時に、
ただ朝起きられてることは素晴らしいって言ってたのと
同じフィーリングで本当にただ意識が現実の中にあるという状況が
本来は幸せで仕方ないって思える曲になりました。 -
01. LOSS + 02. Stay,be
Vulfpeckの「Matter of Time」が多分The Doobie Brothersのオマージュだと気づいて「かっこいい!これを僕もやってみたい」と思って。
好きだったStevie Wonderの「Sir Duke」のオマージュをやってみようって着想から作ってみました。(フジロックも素晴らしかった!!)
あとは、とにかくハッピーな曲を作りたかった。
これが最初につくった曲で、この曲から高橋佳輝さんがサウンドデザインとしてもベースとしてもガッツリ入ってくれて、
ベースがびっくり仰天かっこいい感じ。楽しく作業できて僕もすべからくハッピー!!
あと、ドラムの窪田大志さん、ピアノの榎本響さんもここから参加してくれました。 -
03. scum(((((((
ラップやってみたいなぁって思ってたけど声質的に不可能に近いので、めっちゃトーン上げて切り刻んだらいい感じかなと思ったら
Playboi CartiとかKen Carsonになれてる!?日本だとKaravi Roushiさんとか。
あとこれはMaria Joaoの『Abundância』というアルバムがかっこよくて、それをどうにかラップに。
トラックは奇跡に近くて、急にできました。Jpegmafiaとかもリファレンスにしてたと思います。
今思えば思い切ってレイジのサウンドでやってみてもよかったかも。多分そっち側のトラックを作るのはすごく好き。
それこそハイパーポップ(ジャンル分けして不快に思ったらすみません)的なサウンドは何度かトライしているから、レイジもいつかやってみたいな。。!
日本人的なノスタルジアをこのジャンルにものすごく感じます。この国の感覚だとポップスにもすごくマッチすると思う。 -
04. Banpaq
Yousuke Yukimatsuさんの「Boiler Room」のプレイを「scum(((((((」からの3曲でやりたいという思惑がありました。
いい感じになりました。
こういうのを作る時は楽しすぎて1日でできちゃったりします。これもそうです。 -
05. namioto
この曲のおかげでEPがMeg Bonusぽくなってると思います。
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06. Footsteps
この曲の前にいっぱい没曲ができて途方に暮れてた中で、ポンってできてびっくりしました。
こういう曲を作ろうと思ってできたわけではなく、ふと流れができていて。その瞬間の空気を壊さないようにしていたらそのまま曲になりました。
少し寂しい雰囲気を残しながらアンビエントとバンドのあいだで作れて良かったです。
エンジニアの向さんとはミックス中に何回か感涙間近でした。 -
07. Orange
榎本さんの即興演奏を切り刻んで作りました。演奏が良かったんで、これもめっちゃ早かったです。
ドラムは「Stay,be」から無理やり持ってきていて、いい感じになりました。
最後の展開は上手くハマった瞬間、良すぎてニヤニヤが止まりませんでした。